アルティメットエコロジー (ULTIMATE ECOROGY)

 ■発売年: 1994年
 ■ジャンル: 横スクロールシューティング
 ■開発元/発売元: カプコン
 ■ボード構成: CPシステム2
 ■CPU: 68000 , Z-80
 ■音源: Q-Sound
 ■コントローラ: 8方向レバー+3ボタン(ショット、アーム右(左)回転ボタン)または 8方向レバー+ローリングスイッチ

 【紆余曲折何があった…】

今は亡きアーケードゲーム専門誌「ゲーメスト」で企画募集され、製作された横スクロールシューティングゲーム。
ゲーメスト誌上でも大々的に公開され注目されていましたが、理由は不明ですが実際の発売本数は少数で、
大部分はカプコンのリース店の設置がメインだったようです。
その為、実際にプレイされる機会も少なく、永らく幻のシューティングゲームと言われてきました。

その後、カプコンの倉庫整理でリース用の黄色カセットの物が某基板屋で出回り始め、
2002年に再販の形で、やっと一般流通する事となりましたので、
この時にはじめてプレイされたと言う方も多かったのではないでしょうか。
写真の物は初版の緑カセットの物で、タイトルシールがポスター絵の物が貼られており、数が少なく貴重ですが、
再販カセットは小さなタッグシールにタイトル名が印刷されているだけの質素な物となります。

このように紆余曲折あったアルティメットエコロジーですが、さらにゲーム操作方法の仕様も迷走する事となります。
最初は同じカプコン作のアクションシューティング「ロストワールド」に使用されていたローリングスイッチを使うゲームでしたが、
リース店メインの設置だった為か、メンテナンス効率の面からかボタン操作の仕様に変わってしまいました。
(ローリングスイッチの変わりに、ボタンで右回り、左回りの操作をします)
雑誌で公開されていた仕様では、ローリングスイッチでしたので、この仕様変更には非常に落胆された方も多かったはず。
愛知県の某Aゲーム博物館にローリングスイッチ仕様の物が残っていますが、やっぱり操作性の良さは段違いです。
シューティングとしてのゲーム性も悪くは無く、グラフィック、サウンド共にカプコンらしい丁寧な作りに好感が持てますので、
ローリングスイッチ仕様の物で出回りも良ければ、名作ゲームとして多くの方に認知されたのでは?と思われます。

ちなみにローリングスイッチ仕様の基板は、普通のCPS2基板のJAMMAコネクタにサブボードが取り付けてありました。
コレ、欲しいですね(笑)


【2014年4月追記】
そうなんです。欲しいと思い立ったので、ソフト&ハードを解析した結果、
隠し機能でローリングスイッチモードも実装されている事が判明しました。
ここまで来たら、無い物は作ってしまえの精神で、
ローリングスイッチでプレイする為の変換ボードを作ってしまいました。
もう完璧です。これぞ夢にまで見…るまでは無かったですが、オリジナルの操作仕様です。
ボタン操作では成し得なかった、レーザーソードで切り裂き、ハンマーをブン回す感覚が体感できます。
アルティメットエコロジーの基板とローリングスイッチをお持ちの方は、
是非ともコレで遊んで頂きたいと切に願います。